インスリン抵抗性とは?メタボリックシンドロームと糖尿病の関係

糖尿病とインスリン抵抗性 糖尿病の基礎知識

健康診断で「血糖値が高めですね」とか「メタボ予備軍です」なんて言われたことはありませんか?実はこれらの背景には、「インスリン抵抗性」という体の変化が隠れている場合があります。

インスリン抵抗性って何?

インスリンは、食事で上がった血糖値を下げてくれます。でも、このインスリンの効きがうまく発揮出来ない状態が「インスリン抵抗性」といいます。

メタボリックシンドロームは、実は、インスリン抵抗性が引き起こしやすいです。

メタボ→インスリン抵抗性→糖尿病の悪循環

こんな流れで、糖尿病を生み出しやすいんです。
まず、食べすぎや運動不足で内臓脂肪が増えると、インスリンの効きが悪くなり、体は「インスリンが足りない!」と勘違いして、インスリン分泌を加速させます。そして、膵臓が疲れてしまうと、糖尿病が発症してしまうわけです。

インスリン抵抗性を改善する方法

インスリン抵抗性は、生活習慣を変えることで改善できます。

運動でインスリン抵抗性が改善します。週に150分程度のウォーキングや軽いジョギングで十分です。運動すると筋肉が糖をどんどん使ってくれるので、インスリンの効きが良くなります。
実際、体重を5〜10%減らすだけでも、かなり改善するんですよ。体重70キロの人なら、3.5〜7キロの減量で効果が出るということです。

食事も重要です。白米を玄米に変えたり、野菜をたっぷり食べたり、魚を積極的に取り入れたり。日本の伝統的な和食は、実はインスリン抵抗性の改善にとても良いんです。甘いお菓子やジュースを控えるだけでも、大きな違いが生まれます。

早めの気づきが未来を変える
インスリン抵抗性→メタボ→糖尿病という流れは、実は何年もかけてゆっくり進行します。だからこそ、早めに気づいて対策すれば、流れを変えることができるんです。