体のだるさは糖尿病のサイン?調布市つつじヶ丘駅前内科クリニック


疲労感が続いていませんか?

倦怠感(なんかだるい・寝ているのに疲れがとれない)に悩んでいる方は、糖尿病が原因かもしれません。体のだるさと糖尿病の関係について解説します。

疲労感は誰もが感じる一般的な症状ですが、その裏に重大な健康問題が隠れていることがあります。特に糖尿病による疲労は、見逃されやすく、放置すると深刻な合併症につながる可能性があります。

調布市糖尿病の疲労感について

糖尿病で疲労とだるさが生じる2つのメカニズム

高血糖状態による慢性疲労

糖尿病が疲労を引き起こすことがあります。血糖値が高い状態では、体は、糖分が体の中に合っても、うまく利用することが出来ないです。

これは、ガソリンがあるのに、ガソリンとエンジンの管がうまく繋がっていないみたいな状態です。体はエネルギーの源を持っているのに、うまく使えないため、結果的には、エネルギー不足になっている状態と同じであり、疲労感とだるさを感じます。

高血糖になると、喉の渇きや、倦怠感、頻尿などの症状も同時に現れることが多いです。このような症状が出ている場合は、糖尿病が重症になっている可能性があるため、糖尿病に詳しい医師による早急な治療が必要です。

低血糖による急性疲労

低血糖状態・すなわち元気の源がないため、力が出ない状態です。これは、糖尿病に対して薬で治療をしている方に起きやすいです。

血糖が低い時は、脳や筋肉が糖分を欲しているのに届かないという状態です。脳に糖分がないと、強い疲労感、脱力感、動悸などの症状が現れます。重度の低血糖だと、意識障害・すなわち意識を失っていますことがあります。

血糖コントロールができていれば疲労は起きにくい

適切に血糖値がコントロールされていれば、疲労感は出にくいです。つまり、安定した血糖値であるのに疲労感がある場合は、糖尿病以外の可能性があります。

生活習慣による慢性疲労

慢性的な睡眠不足とストレスによって、現代人は、疲労感を感じやすくなっています。睡眠不足やストレスは、自律神経が乱れやすく、倦怠感を引き起こしやすくなります。

適度な休息やスポーツをすることによるリフレッシュを定期的に行い、ストレスや自律神経神経の乱れを元に戻しましょう。

女性に多い鉄欠乏性貧血

実は、女性は生理があるため貧血がおこしやすく、貧血によっても、倦怠感が出現します。

血液は、体の必要な臓器に酸素を運びますが、貧血になると、酸素がうまく運べず、少しの動作でも動悸や息切れが起こり、倦怠感が出現します。以前よりも朝起きられない、階段が疲れやすいなどの症状がある場合は、血液検査で貧血があるか確認してみましょう。

見逃されやすい甲状腺の病気

じつは、甲状腺機能の異常も、倦怠感が出やすいです。甲状腺が過剰にでるバセドウ病では、過剰に動くため疲労感が出やすく、逆の甲状腺機能が低下する慢性甲状腺炎(橋本病)でも、倦怠感が出ます。

見逃されることが多いですが、甲状腺機能のチェックもとても大事です。糖尿病治療を受ける際には、甲状腺機能の検査も併せて受けることをおすすめします。

慢性腎臓病との関連

糖尿病の合併症として注意が必要なのが慢性腎臓病です[参考:べっぷ内科クリニック]。腎臓の機能が低下すると、だるさ、頭痛、吐き気、むくみなどの症状が現れますが、これらは病気がかなり進行してから自覚されることが多いのです。

さらに深刻なのは、慢性腎臓病が脳卒中、心筋梗塞、認知症のリスクを高めることです。糖尿病患者は特に腎臓への負担が大きいため、定期的な腎機能チェックが欠かせません。

受けるべき糖尿病と疲労の検査

体のだるさが続く場合、以下の検査を受けることをおすすめします:

血糖値検査:空腹時血糖、HbA1c(過去1〜2ヶ月の平均血糖値)
血液検査:貧血の有無、肝機能、腎機能、甲状腺機能
尿検査:糖尿、タンパク尿の確認
心電図・血圧測定:循環器系の評価


体のだるさや疲労感は、糖尿病のサインである可能性があります。特に高血糖や低血糖の状態では、適切な治療なしに放置すると、生命予後に関わります。

調布で糖尿病治療を検討している方、または既に治療中で疲労感に悩んでいる方は、自己判断せず、糖尿病に詳しい医師に相談することが重要です。
早期発見・早期治療により、健康的で活力ある生活を取り戻すことができます。